





──おはなし──
ここでは未発表の作品を紹介しています。
小さな小さなお話です。
2026年・前半のおはなし ようちえんバス
長い長い、夏休みが終わり、またようちえんが始まります。
でも、こまったことがおきてしまいました。
ようちえんから、お友だちの家にむかう道路で、ようちえんバスがとおれないところが見つかったのです。
昨夜の大あらしのせいで、道は雨水につかってしまって、ようちえんバスはとおることができません。
運転手さんとバスの先生は、こまりはててしまいました。
「あ〜ぁ、どうすればいいんだ?
このままだと、子どもたちをのせられない。
こまったなぁ〜」
ようちえんバスも、こまりはてています。
ようちえんバスは、子どもたちが大すきです。
いつも、元気いっぱいの子どもたちをのせて走るのが、毎日の仕事ですもの。
えんちょう先生と、おへやの先生の声が、聞こえてきました。
「今日は、お休みにしようか・・・」
ようちえんバスは、プップーと鳴らして、もう反対をしました。
バスの先生もふえを、ピピーッと鳴らして、反対しました。
えんちょう先生だって、本当は、ようちえんをお休みになんか、したくはありません。
運転手さんと、バスの先生と、ようちえんバスは、いっしょうけんめい、考えました。
「なにか、いいほうほうは、ないかな?」
ようちえんバスは、いい考えを、思いつきました。
ようちえんバスは、いつも「なかよしどうぶつえん」の前をとおります。
そこには、大きなどうぶつもたくさんいます。
そのどうぶつさんたちに、おねがいをしてバスがとおれる道のところまで、送りとどけてもらおう、という考えです。
みんなは、この考えに大さんせいです。
ようちえんバスは、運転手さんとバスの先生をのせると、どうぶつえんまで走りました。
運転手さんがおねがいしたのは、つぎのどうぶつさんたちです。
ゾウさん。キリンさん。ウシさん。シマウマさん。ダチョウさん。
どうぶつさんたちも、子どもたちが大すきです。
どうぶつさんたちは、大よろこびで、この考えにさんせいをしてくれました。
ようちえんバスのあいずで出発です。
「さあ、みんな安全に気をつけて、しっかり行ってきておくれ!」
ププーッ !
おしまい
