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──おはなし──
2020年・前半のおはなし 「おてがみ」
もみじ森の、ゆうびんやさんのやぎさん一家、「メーメー」さんちに、あかちゃんが生まれることになりました。
メーメーさんのおくさんのおなかの中の赤ちゃんが、産まれるのは来月です。
でも、とつぜんおなかがいたくなったので、メーメーさんはおくさんを病院へつれて行かなくてはなりません。
メーメーさんの仕事は、毎日、もみじ森に住むみんなに手紙をとどけることです。
けれども、おくさんが遠くの病院で入院することになったので、しばらくの間家をるすのしなくてはなりませんでした。
メーメーさんは、もみじ森のみんなにお手紙を書きました。
「もみじ森のみなさんへ
赤ちゃんが産まれそうになったので、しばらくおるすにします。
お手紙のはいたつは、となり村のゆうびんやさんの「メーミー」さんにおねがいしました。
みなさん、よろしくおねがいします。」
朝になって、もみじ森のみんなはビックリです。
メーメーさんのおくさんは、だいじょうぶだろうか・・・・・
森のみんなは、まるで自分のことのようにしんぱいしています。
何日かたって、となり村の「メーミー」さんがうれしいたよりを届けてくれました。
手紙には
「ぶじ、男の子の赤ちゃんが生まれました。名前は「メビー」です。
みなさんには、ずいぶんごしんぱいをおかけしました。
もうすぐみなさんの森へ帰ります。これからもよろしくおねがいします。」
と書かれていました。
もみじ森のみんなはおおよろこびです。
みんなは、「メーメー」さんに、お手紙を書くことにしました。
「いつもお手紙をとどけてくれる、「メーメー」さんへ
赤ちゃんがぶじ生まれてよかったですね。本当におめでとうございます。
もみじ森のみんなも、おおよろこびです。みんな、帰りをまっています。」
となり村の「メーミー」さんは大急ぎでこのお手紙を、「メーメー」さんのところへ持って行きました。
いつもは、お手紙をとどけてばかりの「メーメー」さんですが、今日はちがいます。
「メーメー」さんは、みんなからとどいたお手紙を何回も何回も、読みました。
やっぱりお手紙っていいなぁって、本当に思いました。
おしまい
ここでは未発表の小作品を紹介しています。
小さな小さなお話です。